温泉成分の効能と、その泉質で有名な温泉地

 
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カップルの為の温泉旅行で二人日和  温泉の泉質と効能

 
 

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温泉の泉質と効能の解説

温泉の泉質・成分・効能について調べてみると、実に細かくてカタカナばかり並んだ、難しい説明ばかりが出てきます。

そこで当サイトでは、温泉の泉質などの分類について、記憶可能・実用可能な範囲で簡単にご説明しようと思います。

温泉は【温泉法】というものでしっかりと定義されているのですが、少しややこしいので割愛させて頂きます。

温泉の要素と分類

一言に温泉と言っても、その温泉によって様々な種類があります。主に以下の4つの要素で分類でき、それぞれ【効能・効果・作用】が変わってきます。

温泉の「泉温」

【温泉が湧き出てきたときの温度】のことで、冷たい温泉から熱い温泉まであります。それぞれの温度により、高血圧・心臓疾患・循環器などに疾患のある方は注意が必要です。

効能

熱い温泉

熱い温泉に短時間で繰り返し入浴するという方法では、血行促進に効果。

少し温い温泉

少し温い温泉に長時間入る入浴法では、リラックス効果・高血圧や動脈硬化に対する効果。

低温の温泉

低温の温泉に入る入浴法では、神経症などに効果。

温泉の「pH値」

【酸性・中性・アルカリ性】などのことで、水素イオン濃度による温泉の違いです。酸性もアルカリ性もどちらの温泉でも、皮膚の古い角質を分解し除去するという化学反応が起こります。

酸性 酸性度が強いほどピリピリと感じ、強い殺菌作用があるため細菌性の皮膚病や水虫に効果がある。あまり刺激が強いと皮膚がただれたりする可能性もあるので注意が必要。
アルカリ性 ヌルヌルとした感触になり、石鹸効果と同じで、美肌の湯と呼ばれることが多い。

強酸性 pH2 未満
酸性 pH2 ~ pH3
弱酸性 pH3 ~ pH6
中性 pH6 ~ pH7.5
弱アルカリ性 pH7.5 ~ pH8.5
アルカリ性 pH8.5 ~ pH10
強アルカリ性 pH10 以上

温泉の「浸透圧」

【成分が体に染みこむ具合】のことで、体の細胞液の浸透圧を基準に、それより高いか低いかを表しています。簡単に言えば「温泉成分が濃いか薄いか」ということです。

等張泉 人間の体の浸透圧と同じ。
高張泉 浸透圧が高く、温泉の成分が体に吸収されやすいため薬理効果は高いが、かなり濃度が濃ので弱い人は温泉に負けてしまう(湯あたり・のぼせる)こともあるので注意が必要。
低張泉 浸透圧が低いため、体に水分が吸収されやすく、体に優しい温泉。日本の温泉のほとんどが低張泉。

温泉の「泉質」

【どんな成分が、どれだけ溶け込んでいるのか】というもので、その成分や含有量は様々です。

多くの泉質で「腰痛・神経痛・筋肉痛・関節痛・痔疾・疲労回復・健康増進」には広く効果があると言われています。

また、同じ泉質でも含まれる成分の濃度や種類により、その効能は実に様々です。温泉の泉質は、主に以下の種類に分けることができます。(掲示用の泉質名)

単純温泉

幅広い成分の温泉
泉質名

特徴

単純温泉

無色透明・無味無臭。日本では最もポピュラーな泉質で、刺激が少なく肌にやさしい温泉。

「単純」という名前から誤解され易いが、正確には様々な成分が複雑に入っていることが多く、医学的には効果の高い温泉が多いと言われている。

効能 広く一般的に多くの効能が期待される。
温泉地 ◆栃木県・川治温泉の宿
◆群馬県・老神温泉の宿
◆群馬県・水上温泉(水上)の宿
◆群馬県・水上温泉(湯の小屋)の宿
◆愛媛県・道後温泉の宿

塩類泉

炭酸ガスを含む温泉
泉質名

特徴

二酸化炭素泉

無色透明で、成分中に炭酸ガスを含んでいる為、入浴すると皮膚に炭酸の泡が付着する。毛細血管を広げて、血圧を下げる効果がある。日本では数少ない温泉

効能 神経痛・高血圧症・婦人病・火傷・肝臓・etc...
温泉地 ◆大分県・長湯温泉

美肌の温泉
泉質名

特徴

炭酸水素塩泉

アルカリ性が多く、ヌルヌルとした肌触りがある。皮膚の表面を軟化させたり、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流す作用がある為、肌をなめらかにする「美人の湯」として呼ばれることがある。

効能 美肌作用・皮膚病・外傷・etc...
温泉地 ◆群馬県・新鹿沢温泉の宿
◆大分県・別府温泉の宿

塩分を含む温泉
泉質名

特徴

塩化物泉

食塩を含む温泉で無色透明だが舐めるとしょっぱく、日本で一番数の多い温泉と言われている。塩分が汗の蒸発を防ぐため保温効果に優れ、殺菌作用も強い。

効能 外傷・冷え症・慢性皮膚病・etc...
温泉地 ◆群馬県・磯辺温泉の宿
◆長野県・湯田中渋温泉の宿

3つに分類できる温泉
泉質名

特徴

硫酸塩泉

無色透明で少しだけ苦味がする。硫酸塩は硬くなった肌を柔らかくして動き易くする働きや、血行をよくして血圧を下げ、痛みをやわらげる働きもあり「傷の湯」と呼ばれることも多い。日本には多い温泉。

効能 動脈硬化・切り傷・火傷・etc...
温泉地 ◆群馬県・猿ヶ京温泉の宿
◆静岡県・稲取温泉の宿
◆熊本県・黒川温泉の宿

特殊成分を含む療養泉

鉄分を含む温泉
泉質名

特徴

含鉄泉

湧出時は無色透明だが、鉄分を多く含んでいるため、空気に触れることで酸化し、赤茶色・褐色に変色する。タオルを入れると赤くなってしまう。赤色をしている温泉の多くがこの泉質。
保温効果が高く、造血作用を促す働きがある。日本では数少ない温泉

効能 貧血・不妊症・婦人病・湿疹・粘膜疾患・etc...
温泉地 ◆岐阜県・長良川温泉の宿
◆愛知県・西浦温泉の宿

硫黄を含む温泉
泉質名

特徴

硫黄泉

卵を腐らせたような匂いのする温泉で、湯船にて酸化し硫黄の沈殿(湯の花)により白濁するものが多い。薬用効果があり、古来より万病に効くと言われている。

また、硫黄には解毒作用があるため、金属中毒や薬物中毒にも良いとされる。※金属に触れると腐食し黒くなるので、アクセサリーなどには注意が必要。

効能 ニキビ・皮膚病・糖尿病・etc...
温泉地 ◆群馬県・万座温泉の宿

酸性の強い温泉
泉質名

特徴

酸性泉

非常に強い酸性(pH4未満程度)のため、殺菌作用が強く古い肌を剥がすことによる新陳代謝の活性などの効果がある。成分が濃く刺激が強いため、肌の弱い人はただれてしまうこともあるので、注意が必要。※金属に触れると腐食し黒くなるので、アクセサリーなどにも注意が必要。

効能 水虫・湿疹・皮膚病・etc...
温泉地 ◆群馬県・草津温泉の宿
◆長野県・蓼科三室温泉の宿

放射能を含む温泉
泉質名

特徴

放射能泉

微量のラジウムやラドンなどの放射能を含んだ温泉だが、人体への悪影響はほとんどなく、むしろ、ホルミシス効果で微量の放射能が免疫細胞を活性化させる。

数が少なく、かなり貴重な泉質 の温泉で「放射能泉」というだけで名湯と言われる。

効能 循環器障害・痛風・婦人病・ノイローゼ・etc...
温泉地 ◆山梨県・増富温泉
◆長野県・天竜峡温泉

温泉の効能は万人にその効果が保証されているわけではありません。 温泉地はその温泉地の代表的な有名温泉地を記載してあります。ご利用の際は施設個々の温泉の成分をお確かめ下さい。  情報に誤りや更新がある場合には「運営者サイトマップ」よりご連絡頂けると幸いです。

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